事故物件の売却を経験したことが無い人であれば、買い取られた事故物件がどうなっていくかは気になるところでしょう。
基本的には、買い取られた事故物件はリフォームやリノベーションが施されてから再販売にかけられることになります。
リフォームやリノベーションの工事内容は、前所有者から引き渡された段階での事故物件の状況によって異なります。
訳ありとなった原因が自殺や孤独死であれば、リフォーム等の工事に入る前に体液や死臭をできる限り除去する目的で特殊清掃を実施します。
遺体のあった部分やその周りに損傷がみられる場合は、床材を全部剥がして新しいものと入れ替える工事が行われます。
殺人事件があった物件では、屋内の血痕のつき方によっては建具そのものの交換工事が行われることがあります。
もともと築年数が経過していた場合は、通常の不動産のリフォームと同じようにクッションフロアやクロスなどのはりかえや、便器や洗面台、浴槽などの交換が実施されます。
1年間で火災が発生する件数は、1000世帯あるうちの1世帯程度と言われています。
これは、保険会社が損をしない根拠とも言われているわけです。
平均的にそれぐらいの確率で火災が発生すれば、保険会社は損をしない仕組みになっています。
ただ実際に発生が起こりえないかと言えばやはりたまに起こり得るでしょう。
そのような物件は基本的に事故物件になってしまいます。
事故物件といっても程度がありますが、全焼してしまった場合はもはや事故物件にも入りません。
しかし1部分が燃えてしまった場合は、熱により建物全体の歪みなどが考えられるため、色々と問題が出てきます。
もしそのような物件を売却しようとしても、なかなか買い手がつかないため不動産会社のほうも購入してくれない可能性が高いです。
ですが、最近は事故物件を積極的に購入しようとする業者も存在しています。
そのような業者は、相場よりもやや高く買い取り、少し高く売ることで利益を出そうとしています。